JaSST '10 Tokyo 1日目

ソフトウェアテストシンポジウム 2010 東京 行ってきました!
とても興味深いお話ばかりで面白かったです!
Twitterハッシュタグ #jasst , #jasst10tokyo で素敵実況が追えるのでご興味ある方は是非。

さて、わたしの参加したセッションは以下。
きっちりしたまとめは別のところに上がると思うので(他力本願)自分でふむふむと思ったところを私感・主観入り混じりで。
自分メモを元にしてるので抜けなどは勘弁してください。
ご指摘・補足してくださると嬉しいです!

■基調講演
"Succcess Software Management" -17 Lessons Learned-

・再利用することでめざましい改善が期待できる、けどなかなか機会がない
・働きやすい環境をつくってみんなの良さを引き出す
└残業や圧力によってではなく
・知識をみんなに得てもらう
└少ないリソースで力を引き出す、というものではなく
・「なんのために給料をもらってるの?」
・プロジェクトのポートフォリオを管理する
└すべてを把握してランキングすること
└依頼を受けたときすぐに"Yes""No"と答えない、「スタッフと話す必要があります」と言えるように
└ソフトウェアは生き物、状態が変化するものなので以前の見積りが使えるか解らない
→そこをすぐに答えてしまうと信頼性が下がる
・計画するときマルチタスクをしない
└途中でやめて次の仕事へ行くと、忘れたりしてバグが生まれる
└優先度は一度にひとつ!
└重要度と混同しない、緊急なものがあると順位が繰り上がって他のタスクが狂ってしまう
・どれだけ人を要するか、時間を要するか
└様々な人材を採用した方がいい
└チームワークの価値
・細かすぎる管理や管理しすぎはよくない
└集中が途切れちゃったりする、部下に仕事を把握してもらう、過剰な干渉はよくない
└邪魔にならず助けを出す
・コミュニケーションとフィードバックによって信頼関係を築く
└人柄・能力の把握
└変化に気づくこと
└他人だけでなく自分の面倒も見る
└素晴らしい仕事をした人は手柄を認めて賞賛しよう
・成果≠時間
└残業は効率を下げる
└業務は週40時間未満にしようというと生産性上がる
→40時間でできるように仕事を構成し、それができれば称える
・過ちはできるだけ早く認めて次へ進む
└否定・無視・人のせいにしちゃダメ
└正すのはどうすればいいか考える
・休暇を取ろう
・自分もマネジメントしよう

ジョハンナ=ロスマンさんの講演。とてもユーモアのある方でした、面白かった。
質問タイム、思い切って質問してみました。
「テスターの立場からマネジメント改善のためにできることはなんですか?」
「まず、マネージャに『答えを持ってきました!』というのはやってはいけません。」
…あ、やってたかもorz
「小さなことからはたらきかけを。なにかテーマのあるブログや記事を共有してみたりね。」

実は質問タイム後急いでメモを取ったのですが、あまりに緊張しすぎたためにすぐに内容が飛んでしまいましたorz
やっとメモれたのが上記のことのみ。
押しつけるのはよくない、ちょっとずつ働きかけるのがいい、コミュニケーションしましょう、みたいな内容だった…か…?
(補足超希望!)


■探索型テスト/レビュー 〜勘と経験と探索の甘い関係〜

・能動的デバッグのノウハウ
テストケースのないテストを行うとき、体系的でなかったり個人能力に頼っていたりしたが、それを組織立って行うノウハウがある。
観点・目的に沿って人員配置すればいい。
テスターのタイプを見極め、個人能力の把握と可視化をし、戦略をはっきりさせて能力によるポジショニングをし、チーム編成をする。
そして大切なのはハートです!

これ、相当感動しました。すげえ!なんだこれ!と。
なので会社に戻って興奮気味に開発部長に報告したら
「うちでやってるじゃないですか。」
…あ、あれ?
わたしが意識できてなかっただけ?
「そのやり方を"能動的デバッグ"というなら、うちのもそう言えるかもしれませんね。」
ふむー。そうかー。

・テストにおける勘の考察
わたしにはちょっと難しかった…orz
経験によりいろんな発想(テストパターン)ができるようになり、いろんなテストができるようになる。(それを勘と呼ぶ?)
ということでいいのかな…?

・キーワードベースレビュー
ドキュメントレビューについて。
ソフトウェアが肥大化・複雑化するとレビューが大変!
あいまいさ・不備さを自動検出して直したらいいんじゃないかな。

アジャイルインスペクション
作成中のドキュメントを改善できる
ドキュメントを改善すると品質が底上げできる。
チェッカーの負担を軽減できる
メトリクスで管理できる
→欠陥を取り除き修正するだけじゃなく、品質の底上げが期待できる
ユニークな欠陥の密度により何時間かかるかの判定もできる
チームビルディングができている

…すみません、メモとったのですがそのメモが意味不明ですorz
よく解らないです…。


■レビュー 〜レビューおいでやす〜

ライブでレビューをやりました!
関西弁でノリよくって楽しかったです。
レビューってやったことなくていまいちぴんと来なかったのですが、ふむふむ!面白そう!ってなった。
的確に情報をキャッチし、内容を深く理解することが大切。

ところで、「思い込み」をツッコむ、というお話がありました。
で、レビュアは「価値観」が必要だと。
レビュアの「価値観」が「思い込み」でない保証は?と悩みました。
わたしなりに考えたのは
「思い込み」…他を考えられない、たったひとつの思考に囚われる
「価値観」…さまざまな視点、いろんな立場から対象を見ること、たったひとつではない
ということなのですが…どうなんだろう。



そんなこんなで非常にたのしい気分で会社へ戻ったわけですが、上記のように開発部長に報告したとき
「素直ですねえ、僕はまず疑ってかかります。」
なんか失笑されたー。